2008年10月30日 星期四

ホームレスを検証しよう

昨日、小出先生の授業に、助詞「ハ」と「ガ」の性質を考えさせていた。2つは何が違うというと、「既知」と「未知」である。つまり、話の場に、文脈で主格名詞がすでに知られている時に(既知)、「ハ」を使う。知られていない時に(未知)、「ガ」を使う。例としては、次のように書いてみた。

「あなたは誰です?」
「私は蔡と申します。」

「誰がホームレスですか?」
「私がホームレスです。」

もしかしたら、私もホームレスになる。そういう未知のことはすでに七年前に上野公園でホームレスを訪れた風樹茂という社会学者に予言された。「どうしてこんなにテントがあるのだろうか。もしかしたら私もその一員になるかもしれない。」(風樹茂 2001:320)
景気悪下とともに、誰でもホームレスになれるというメッセージが、それぞれの本に一層強く伝えられてきている。本によるとホームレスになる要因は、やはり、バブル崩壊、一家離散、借金、倒産、失業、病気なとで、時代が経ってもだいたい同じなのですが、それぞれのケースをプレゼントする方法やホームレスの主人公がかなり違うようになる。


ドラマ化
茶色のブレザーのスラックスという服装はごく普通で不潔感などはない。金縁のメガネをかけていてインテリ風。図書館で英字新聞と「日本経済新聞」を読むのが日課。(増田 2008:23)

樋口政彥、49歳、元米国系投資銀行ファンドマネージャー。景気悪化の平成12年にナルマ未達が続き、解雇された。現在、まったく収入がなし、新宿公園に泊まている。樋口さんの姿は、「ホームレスになった」というコンビニでも手に入れる本に描写される。表紙には「15人のサラリーマン転落人生」という旗が掲げられる。もっと目立つのは、黄色で書いてある「本書に書かれていることは他人事ではない」という標識なのだろう。
15人は、31-56歳で、その中で、元大手鉄鋼メーカー副部長や、元大手商社財務部長などのかつての勝ち組がいるの。そういう存在は2000年代前後出回った同類の本にまったくいなかった。そのかわりに、肉体労働者である60歳以上の高齢者が多かった。彼らの人生が普通中の普通なので、読者を引き付けるために工夫した本があった。「できるだけ多くの人に読んでもらいたい。そのために第一章、第二章とりわけ明るいタッチで笑えるように事実を描いた。」、(風樹茂 2001:320)
みなドラマが好きなのだろうか?そういっも、ホームレスになるまでの転落人生を、演じたくないのではないか?そういうわけで、2001年に出回った「ホームレス入門」に、「ホームレスにならない提言」が書いてあった。

失業しない、酒、博打にうつつを抜かしすぎて、家庭を崩壊させない。家庭崩壊を避けるためには、妻は夫に多くを期待しない。子供を高学歴にするということばかりを人生の目的としないほうがいい。失業の場合は、再就職に高望みしない。どうしても職もアルバイトもみつからない場合は、家賃が払えなくなる前に、速やかに生活保護の申請を出すこと。ホームレスになってからでは遅い。(風樹茂 2001:324)

ただ10年ぐらいの時間差なのに、景気も周囲の空気も一変してしまった。そのために、現時点のテームは、「どうやってホームレスにならない」ではなく、「どうやってホームレスになることを覚悟する」のではないか?例えば、どういうふうに生活ができるのか (燃えないゴミ、粗大ゴミ回収は、うまくいけば2-3万円稼げる)、廃棄弁当はどこであるのか、などの情報が、「ホームレス なった」に集められる。



視点の変化:他人→自分
1996年、第二回国連人間居住会議で、豊な産業「先進国」日本に起きる「ホームレス」問題が、、世界の前に暴かれたこれが、現代日本における都市下層の新たな問題状況の局面。にもかかわらず、ホームレス問題、かつて、香港で育てていた自分から遠そうなものであった。今、非常に近い気がする。上野や新宿はもちろん、「おばあちゃんの原宿」である巣鴨も厳しそうだ。ある日、朝六時に向こうに着いてから5分以内、3人のホームレスにあった。彼らが泊まった場所は、マクドナノドや、バス停ノベンチ、花壇のような装置であった。もしかしたら、私も彼らの一員になるかな?それが思えない。ホームレスになっても、香港のほうがいいのではないか。
  しかし、香港に戻る前に、もしかしたら、来年の三月卒業するまでに、日本のホームレスを取材しようと思っている。方向としては、家族の視点からホームレスになる経緯を調べるつまりである。機能主義の上で、人間は生きる中でいろいろな役割を負う、お互いに関連するのだろう。失格の社長がどうやって失格の夫になるのか?都市の「最底辺」にあって階層的、空間的、家族的に社会的に隔離された人びの形成はどうか?今まで何冊かの「ドラマ掲載志向」の本は、そこまでまだ細かく書いていないのではないか?


[文献]
増田明利, 2008,「今日、ホームレスになった」 彩図社 
風樹茂,2001,「ホームレス入門」山と溪谷社
神戸幸夫 大畑太郎, 1999,「ホームレス自らを語る」 アストラ

2 則留言:

himajin 提到...

ホームレスについては、日本の大きな問題の一つだと思います。

安定した生活を送りながら、“自分もホームレスになるかもしれない”と真剣に考えている人は少ないと思いますが、ホームレスの多くも、同じだったかもしれませんね。


危機感を持っていれば避けられるでしょうか?
あきらめたり、多くを望んだりしなければ避けられるのでしょうか?
私にはわかりませんが…


ところで、ホームレスの方に直接話を聞いて取材する予定なのですか?
協力的な人ばかりではないかもしれませんから、気をつけてくださいね。

himajin

勉強日記 提到...

himajin,

有難う。

実際にホームレスに接しないことには、マスコミからの情報しか知らない。何とか、現場に行こうと思っている。安全は第一だ。だって、「完全(体)に香港に戻ろう」という家族との約束があるよ。何があっても、「ホームレスになっても、香港のほうがいい。」

benkilljin